Ricochet

音楽ものレビュー、雑談用のブログです。2019/2/24開始。

ヘルベルト・ブロムシュテット ベートーヴェンN響 Cプログラム

昨日のCプロ行ってきました。

前半のピアノ協奏曲4番、これで聴きおさめとなるピリス(ピリシュ)。イントロのピアノのタッチだけで、先週の大阪でのリサイタルの感銘が戻ってきました。劇的なアタックも派手なテクニックもなしで、これだけ心に染み入る演奏を聴かせてくれるとは・・・至福の時でした。アンコールは大阪と同じ、ベートーヴェン・バガテルの5番。

後半は交響曲の4番は、期待にたがわぬ若々しい演奏。ゲヴァントハウス管の最新盤よりもやや力感に富んだ箇所もあったと思う。この録音にくらべるとけっこうドライに感じたけれど、NHKホールの音響のせいもあったかな。演奏する方はかなりの難曲みたいで、知り合いにファゴット奏者の人がいるので聞いてみたら、できればやりたくない曲だと言っていました。そういえば、マエストロが最後の音を振り下ろしざま、すぐに客席の方を向く、というのは、同じベト4番でパーヴォ・ヤルヴィノリントンでも見たことがありますね。振っているとそういう気分になりやすい曲なのかも知れません。