名古屋フィルで、井上道義氏の振るショスタコーヴィッチ8番の演奏会があると知り、急遽遠征。このタイミングで世界情勢が激変とは、まさに悪夢みたいだが・・・果たして演奏は、終始張り詰めた緊張感の中、悲劇的な場面でも決して凄惨な描写にはならず、深い祈りに似た感情が喚起されるものとなった。
この言葉を安直に使いたくないのだが、癒しというのに近いかも知れない。
最後のソロカーテンコールで、道義さんがコンマスの荒井さんと出てくれたのは嬉しかった。弦楽四重奏も全曲演奏している荒井さんの貢献は大きかったことだろう。