Ricochet

音楽ものレビュー、雑談用のブログです。2019/2/24開始。

井上道義・大阪フィルのショスタコーヴィッチ2、3番

大阪フェティバルホール・実演機会は日本全国でも10年に1回レベルの激レアなショスタコーヴィチ交響曲2番3番を、ついに実演体験!井上ミッキー先生もノリノリで良かった。ショスタコ愛が充分に感じられた。両曲ともステージ上方に歌詞訳字幕表示。改めて聴くと、両曲とも若きショスタコ先生の奔放さと才気が全開。そこに、取ってつけたようなレーニン讃歌が付くアンバランスさも面白い。

今回はミッチー先生プレトークあり。ショスタコーヴィッチが作曲した時期が20代前半というのを強調していたな。2、3番がなければ素晴らしい4番もなかったと。十月革命からレーニン存命まではまだ自由で前衛的な時代だったようだ。

欲を言えば2番の例のサイレンがさりげなすぎたこと、金管の吹き損ないは両日とも見られたことがちょっとアレかな。ミッチー先生はかなりノリノリに見えたが、この演目が決まる内幕では色々あったようだ。難曲だろうにオケも合唱も健闘。コンマスのソロは素晴らしかった。

 

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