Ricochet

音楽ものレビュー、雑談用のブログです。2019/2/24開始。

キース・ティペットのプリペイド・ピアノ

過去のデジタル画像を整理していたら、4年前のキースティペット来日公演の終了後撮影させて貰った、プリペイドピアノのフォトが出てきました。過去ログに送り込んでもいいのですが、キングクリムゾン来日公演でのリザードアイランズがまだ記憶に新しいこともありますし、当時のテキストと一緒に、新規投稿としてアップしておきます。

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2015年2月8日 新宿ピットイン。

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キース・ティペットは何度もソロ来日していて、前から一度見たいと思っていたのですが、やっと生を初体験できました。

おそらくすべて即興だと思うのですが、なかなか面白かったです。演奏時間は約1時間ほど。
キング・クリムゾン」を感じさせる部分もあったですね。ちょっと「ムーンチャイルド」の後半を感じさせるところとか(もっとも、この曲にキースは参加していませんけど)。彼のソロ作品は一部しか知りませんが、「ブループリント」あたりに通じる、摩訶不思議なエネルギー感はありますね。

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写真の通り、プリペイド用素材には、積木、マラカス、手鏡、オルゴール、自然石、等々。それらが、グランドピアノの開いた蓋の部分に写って、ぼんやり見えたんです。この日は、昼間のNHK交響楽団からの公演のハシゴで、オペラグラスを持っていましたから、それを使って思い切り拡大して見てました。あの夜、狭いピットインの会場で、オペラグラスを使っていたヘンなヤツは私です(笑)。

これらのグッズの効果で、ピアノとパーカッションが一緒に演奏しているように聴こえたり、シタール風の響きを伴っているときもありました。あとは、ピアノの弦の部分をかきならしながら鍵盤を弾いたり、片手でマラカスを振りながら演奏したり。グッズはいつも同じ位置ではなく、出したりひっこめたり並び替えたり、を繰り返していました。

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まあでも、もっと複雑なセッティングをするかな?と思っていたのですが、意外とシンプルな仕掛けですね。とはいえ、会場のピアノにダメージを与えるわけにもいかないでしょうから。スタインウェイやベヒシュタインのようなブランドものピアノを置いている会場だったら、そもそも出演許可が出ないでしょう(笑)。
自分でもやってみたいけど、そもそもグランドピアノを自由に使える環境がないとなあ😓

 

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