Ricochet

音楽ものレビュー、雑談用のブログです。2019/2/24開始。

キング・クリムゾン2018来日(12/17)

17日オーチャード、行ってきました。当日券ですが、2階3列目と好ポジション。

わりといきなり、今回の候補曲で期待していたサーカス〜リザード組曲が来ましたので、おおっやった!でしたね。フリップのロングトーンギター、特に「王子の嘆き」での荘厳なプレイにはシビれました。キース・ティペット・グループは当然いないので、原曲での先鋭性がいくぶん和らぎ、その分叙情性が強まった感じですが、曲としてのまとまりは、むしろ今回の方があったと思いました。

ちなみに僕はティペットは大好きでして、ソロ来日公演も行ってますが、クリムゾンとの相性では、ビミョーな部分も感じていたので。

まあ、大好きな「王子の目覚め」がカットされているのは、しょうがない。ジョン・アンダーソンのキーは、デイヴィソンでもツラそうな場面がかなりあるんで、ご本人降臨して貰わんことには。あと最後の”Big Top”もカットだけど、こっちはいずれ追加されたりしてね(笑)。

で、やっぱり音響的なポジションは上階の方がいい。クラシック向けの会場は、音が上方を目指していくので。特に生音がダイレクトに伝わってくるドラム隊は、トリプル効果を体感しやすい。自分の中でのオーチャードのベストポジションは、クラシック系なら3階最前列センターだけど(来年のクラフトワークではここを押さえたい)、今回のクリムゾンではどんな感じかな?

とは言え、一階前方の、アーティストの熱気がかなり伝わってくる席も魅力はあるんだけどね。

レッドA面の3曲やムーンチャイルド、ケイデンス&カスケードも演奏されたので、前回(11/30)演奏されてなくて、今回聴きたかった曲はかなりカバーできました。30日も充分良かったですが、17日の満足度はより高かったですね。セトリや座席位置もあるけど、演奏コンディション自体が、さらに良くなっていたと思うので。

アンコールのスターレス&撮影タイムが終わってメンバーが引き上げても、なかなか鳴りやまなかった拍手が、全体的なオーディエンス反応の良さを物語っていました!

あとはこの来日でぜひ聴いておきたい曲っていうと、2015でも個人的未聴だったパート1、あとはフラクチャーあたり(ヒーローズ来ないかな?)。

 

しかし、メル・コリンズのコンディションは、ちょっと気になっていました。
特に最後のスターレス、終盤の山場でステージの照明がレッドに転換し、フリップのギターが危機感を高め、いよいよクライマックス!というあそこの場面で、メルがちょっとモタれ気味だったので、??と思いました。
となりのトニー・レヴィンが気にかけてましたね。メル自身も納得していない素ぶりがあったように感じました。心配です。

 

当日券の座席はホント運任せですね。昨日は、残り物には福がある!っとばかり、開演時間ギリギリまで粘って購入したのが良かったようです。

17日だけ単独参加の人だと、21stは?エピタフは?アイランズは?パート4は?と思った方々も少なくなさそうですね。ある程度は、色々と聴きたい曲が演奏されて満足したよ!ってゆうレベルだと、2公演くらい行かないとなかなか難しいかも?年末の慌ただしい中、日程調整も大変だし、お金もかかりますが(苦笑)。

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