Ricochet

音楽ものレビュー、雑談用のブログです。2019/2/24開始。

リッカルド・シャイー指揮 ライプツィッヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 マーラー 交響曲第7番「夜の歌」

 

2014年3月21日 於サントリーホール

前々から生で見たいと思っていたシャイーのタクトをやっと初体験。

シャイーの生演奏は、CDからイメージするよりも、ずっと感情が表に出ていて、
顔の表情から(失礼!)もう少し怖そうなイメージがあったのだが、かなり朗らかだ。
ステージよりも後方のP席ということもあって、指揮者を正面から見えたが、表情も動作も、かなり豊かだ。
やはり、イタリア人の気質なのだろうか。

たしかにクライマックスではオケを激しく鳴らしてくる。
しかし、それも無理が感じられず、不自然な爆演という感じは全く受けない。
特にフィナーレの盛り上がりはかなり格別だった。
いままでのプロオケの実演体験の中では、最強クラスの音圧だったのではなかろうか。
アマオケも含めれば、不自然なほどの大音量の爆演を体験したことはあるが)

終演後、ブラボーもかなりあり盛り上がった。自分もP席からブラボーした。
楽団員たちが笑顔でハグしていたから、オケにとっても会心の出来だったのでは。
楽団員退場後も、指揮者へのソロ・カーテンコールあり。

この日は、当日券売り場の列に並んだら、自分に声をかけてきた人がいて、P席1万円をゲットできたんです。
これはラッキーでした。当日売り出していたのは2万7千円と2万3千円の席だったので
経費を半分以上削減できました。しかも、ステージ後方のパイプオルガン近くで、視界もバッチリ。
このマーラー7番は、ハープ、ギター、マンドリン、カウペル、チューブラーなど楽器も多彩で、
視覚的にも見応えがある。
全体的な席の埋まり具合は、8割強くらいといったところか。
同じホール、演奏者でのショスタコーヴィチ5番の方は完売だったそうだから、やはり曲の人気度合ってあるんだろうな。

7番はマーラーの中ではとっつきにくいという印象が多いようだが、自分にとっては好きな部類。自分の中では、マーラーに対しては是是非非というところがあって、むしろ一般的な人気の高い1番や5番の実演は、よほどの指揮者でないと行く気がおきてこない。