Ricochet

音楽ものレビュー、雑談用のブログです。2019/2/24開始。

ローリング・ストーンズ LIVE REPORT 26th February , 4th and 6th March, TOKYO DOME

昨年の久方ぶりハイドパーク公演でますます勢いに乗るストーンズが、いいタイミングで東京ドーム3公演が決まった。

もはや年齢を超越した「超人」とでも言うべきミック・ジャガーのオーラは圧倒的だ。キースは初日にはやや覇気がなかったようだが、どうやら体調を崩していた模様。しかし徐々に回復したようで何よりだった。その分ロニーが頑張っていた。

お世辞にも音楽向けの会場とはいえない東京ドームに、充実した音空間を作り出すのは至難の技だ。それは最強のロックバンド・ストーンズとて例外ではない。最初はややドームをヒートさせるのに少し時間がかかったようだが、徐々に彼らのグルーヴが巨大空間へと馴染んで、点火してくる。

3日間とも、決定的なスイッチが入ったのは、かっての同僚・ミックテイラーが合流し「ミッドナイト・ランブラー」が演奏されてからだと思う。ミックジャガーさえも、テイラーのギターはよほど刺激になるのか、2人のミック同士でメンチを切りあい、ドームに狂気的なエナジーを満たす離れ業を演じてのけた。

あとは、黒く塗れ、悪魔を哀れむ歌、ブラウン・シュガー、ジャンピング・ジャック・フラッシュなど圧巻の演奏が続く。ギミー・シェルターでのリサ・フィッシャーのパワフルな声には場内大盛り上がり、最終日のサプライズゲスト布袋寅泰氏も大健闘した。ドゥーム・アンド・グルーヴなど、魅力的な新曲を生み出すパワーも健在。チャーリーがやや今後のツアー生活に消極的なようだが、できる範囲で活動を続けて欲しいものだ。