イエス「こわれもの」スティーヴン・ウイルソン・リミックスCD
イエスの来日に合わせて、いくつかのスティーヴン・ウイルソン・リミックスによる旧譜が、はじめてCD仕様(UHQCD)で国内リリースされました。彼のリミックスは、キング・クリムゾンやジェスロ・タルのアルバムでも話題なのは知っていましたが、自宅にDVDオーディオやサラウンドスピーカーの環境などがなかったので、ずっとスルーしていました。CDでどのくらいリミックスの効果が伝わるかはありますが、試しに、今回リリース作の内まずは「こわれもの」「危機」と購入してみました。
まずは、「こわれもの」リミックスの感想(2003リマスターCDとの比較)をアップしてみましょう。
「ラウンドアバウト」
2003盤とリミックスを聴き比べたが、正直それほど明らかな差は感じない。アコースティックギターのはじきとかは確かに少しシャープになっている。
「キャンズ・アンド・ブラームス」
これはけっこう違う。音がクリアになっていて抜けが良く、拡がり感がある。
「天国への架け橋 ウイーハヴヘヴン」
タムドラムの音の聴こえ方に差がある。このリミックス盤の方が土着的な感じを受けるので、この曲の童話のような不可思議感がやや増していると思う。ちょっと面白い。
「南の空」
ある程度予想していたが、吹雪の効果音の臨場感が増している。リズムセクションの立ち上がりがシャープになっていて、緊張感を高めていると思う。
「無益の5パーセント」
ビルのハイハットを含め、リズムの音がシャープになっている。リミックスなので、このくらいはありだと思うが、賛否両論はあるかも?
「遥かなる思い出」
特に大きな違いは感じない。
「ザ・フィッシュ」
クリス・スクワイアのベース音のうねりは若干高められている。ジョンのヴォーカルの残響も少し増している模様。
「ムード・フォー・ア・デイ」
ラウンドアバウトと同じく、アコギのはじきとは少しシャープになっている。あと、ギタープレイの距離感が近いように聴こえる。
「燃える朝焼け」
やはりリズムセクション音の立ち上がり若干シャープに。メロトロンの音もクリアになっている。
聴き比べをしたと言っても、それほど高度なオーディオを使用している訳でも自分のオーディオ耳に自信があるわけではないので、雑把な感想となってしまったかも知れません。あまり参考にならないかも。。ちなみに、ロジャー・ディーンによるリミックス(?)ジャケットデザインは、なかなか気に入ってます。
今後の投稿では、他タイトルのリミックスも取り上げてみたいと思います。